国土交通省と発注者支援業務で働く場合の違いとは?勤務地や働き方の違いを解説【前編】

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発注者支援業務は、その名の通り発注者(国土交通省、NEXCO、都道府県など)の代理として業務をこなす仕事で、比較的携わることが多いのは国土交通省での工事です。

発注者支援業務の工事監督業務は一般的に出張所という国土交通省の出先機関で勤務します。

出張所では国土交通省の技術係長が責任者として工事管理を行っており、その技術係長の管轄内で工事監督業務を行います。

今回は前編として、国土交通省の技術係長と発注者支援業務の技術者との違いについて、勤務地や異動の有無、工事監督業務以外をする可能性など解説します。

違いについて 国土交通省の技術係長 発注者支援業務の技術者
前編
  • 大体2~3年で別の出張所に異動し、通勤に2時間かかる出張所への異動もある。
  • 部署異動によって調査課・公務課などの違う業務に配属されることがある。
  • 工事監督業務だけではなく管理業務を行う必要がある。
  • 調査・測量などの設計業務なども監督する必要がある。
  • 異動が必須でなく、勤務地を出勤可能エリアに調整できることができる。
  • 「工事監督業務だけしたい」という要望を叶えられる可能性がある。
後編
  • 現場に出る機会や業者と接する機会が比較的少ない。
  • 設計変更に伴う工事金額の変更に対応する必要がある。
  • 現場に出る機会や業者と接する機会が比較的多い。
  • 設計変更は国土交通省の技術係長が行う。

発注者支援業務で働くなら必ず知っておくべき内容ですので、ぜひご覧ください。

国土交通省との違い①:異動の有無、勤務場所

発注者支援業務はNEXCOなどの様々な発注先から選ぶことができるので、異動はあるにしても極力調整して勤務地を出勤可能エリアに絞ることが可能です。

一方で、国土交通省の出張所の技術係長は大体2~3年で別の出張所に異動となりますが、発注者支援業務の場合2年ごとに必ず異動するということはありません。

また、国土交通省はその地域全般を管轄するため、通勤に2時間かかる出張所への異動となる場合もあります。

例えば「国土交通省 関東地方整備局」は一都六県と広い範囲を管轄しており、単身赴任などをしているパターンがあります。

国土交通省との違い②:国土交通省は部署異動で全く違う業務になる可能性がある

発注者支援業務では前述のように様々な発注先がいるために「工事監督業務だけをしたい」といった要望を叶えられる可能性があります。

一方で、国土交通省の技術係長は部署異動によって工事監督ができなくなることがありますが、発注者支援業務では工事監督業務だけに従事するような融通を利かせることが可能です。

国土交通省の技術係長は出張所では技術的な工事管理がメインとなりますが、異動によって調査課・公務課などの違う業務に配属されることがあるためです。

例えば工務課であれば積算業務がメイン業務となり、管理課では既設の道路などの管理をすることになります。

国土交通省との違い③:国土交通省は工事監督業務以外もしないといけない

国土交通省の技術係長は工事監督業務だけではなく管理業務を行う必要があります。

例えば河川工事でホームレスがいる場合にはその人数や分布などを確認・把握し、注意喚起や退去依頼など工事監督以外の様々な業務を国土交通省の技術係長はする必要があります。

過去には発注者支援業務の技術者であってもそうした業務の支援をしていましたが、昨今コンプライアンスの関係などから少なくなっています。

さらに、国土交通省の技術係長は調査・測量などの設計業務も監督する必要があり、こうした業務への立会業務が発生します。

工事を発注するには設計図面が必要ですが設計をするには事前に測量や地質調査を行わなければなりません。

具体的には建設コンサルタントに設計を依頼したり、地形を測量する測量会社や地質調査をする地質調査会社に業務を発注する等を行います。

こうした調査には立会が必要なため、国土交通省の技術係長は工事監督の仕事とは別でこれらの業務への立会業務があります。

国土交通省の技術係長は大変なポジションかもしれない

余談とはなりますが、前述までのように国土交通省の技術係長は業務の幅が広く大変な業務と考えられます。

その中で国土交通省も人手不足となっており、「併任」と呼ばれる複数の課を兼務することも少なくありません。

もちろん残業規制などのルールはありますが、現代において国土交通省の技術係長は忙しいポジションだなと感じています。

まとめ

今回は、国土交通省の技術係長と発注者支援業務の技術者との違いについて解説しました。

発注者支援業務は工事監督業務など委任されている業務範囲が決まっているために勤務先などで融通が利きやすいですが、国土交通省の技術係長は幅広い業務をする必要があります。

発注者支援業務で働いてみたいと思う人はぜひ覚えておきましょう。

この記事の続きとして以下の記事で、現場対応の頻度や接する人、仕事内容の違いについても解説します。

業務内容や接する人がどう違うのか?国土交通省と発注者支援業務で働く場合の違いを解説【後編】

2024.08.23

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