国土交通省の河川事業所での業務内容は?発注者支援業務は60代でも現役で働ける【Part 4】
この記事は以下の記事の続きです。
前の記事を読んでいない方は、こちらの記事もご覧ください。
民間の建設会社から50歳を過ぎて株式会社ライズに入社し、発注者支援業務に16年間従事する板橋氏にインタビューをしました。
前の記事では発注者支援業務の魅力や民間建設会社との働き方の違い、鉄道運輸機構での働き方、県や市町村の公共工事での仕事内容を解説いただきました。
今回は最後のパートとして、国土交通省の河川事業所での工事内容や労働環境、発注者支援業務は60代の高齢でもできるかについて解説します。
Part 1
「50代から発注者支援業務」 |
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Part 2
「鉄道運輸機構」 |
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Part 3
「岩手県土木技術振興協会」 |
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Part 4
「国土交通省 河川出張所」 |
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発注者支援業務で働くなら必ず知っておくべき内容ですので、ぜひご覧ください。
国土交通省の河川事業所での工事内容
国土交通省の河川事務所で3年間、発注者支援業務に携わってきた板橋さんに引き続き話を伺います。
福島県会津若松出身。
35歳頃から民間の建設会社で15年間、下水道・処理場・道路・河川など様々な工事に携わりながら、フリーランスとして個人でも施工管理の請負を行う。
その後、株式会社ライズに入社し、鉄道運輸機構で10年間、岩手県土木技術振興協会で3年間、国土交通省の河川事務所で3年間、計16年間にわたり発注者支援業務に従事。
板橋氏:
国土交通省ではCADを使う仕事がほぼないのが大きな違いです。
設計変更などの場合でも業者が持ってくる変更資料をチェックして修正依頼するだけでした。
板橋氏:
年間12~13本程度(維持・除草も含む。純粋な工事は10本程度)で、その中で担当する工事は5本程度でしたね。
6月~10月の出水期には、土砂が砂質関係でしたので土砂改良として河川の中の土砂を運搬して粘性土と混ぜる工事などをしていました。
大抵の工事が9月~10月着工ですが、3月で竣工しなかった工事は翌年度の8月まで延長したりすることもあります。
板橋氏:
1つの工事は億単位が多く、私が経験した数千万円単位の工事は1件だけでしたね。
工事単価は約3億円で、私の携わった土砂改良だと20万㎡ほどを改良するために8億円と大きな金額でした。
除塵機と呼ばれるごみを回収する機械が4機故障して取替えたのが5,000万円くらいでした。
また、工事をする業者は何十億や何百億の工事高の地元の建設会社がほとんどでした。
国土交通省の河川事業所での残業時間はほぼゼロ
板橋氏:
職員の方は工事以外の業務もあって特に所長は20時まで働いていましたが、就業時間は8:30~17:15で残業はほぼゼロで、土日祝も出勤することはなかったです。
板橋氏:
出張所の職員を含めてお金に関する権限がないため、設計変更の資料を送付することはあっても出張所の人間が決裁に関与することはありません。
設計変更について事務所とやりとりをして承認しますが、工事金額については関与することはなかったですね。
そのため、残業はほぼゼロで、土日祝も出勤することはなくホワイトと思いますね。
発注者支援業務は60代の高齢でもできる
板橋氏:
キツイと感じることはなかったですね。
国土交通省の際には私よりも2つ年下の方と4つ年下の方の3人で働いてましたので、辞めるときには69歳、67歳、65歳でしたね(笑)
私たちみたいな技術員もそうですが、河川巡視員も70歳を超えた方になっていましたね。
現場を飛び回る民間の施工管理は70代では難しいと思いますが、発注者支援業務は高齢でもできる仕事と思います。
板橋氏:
ASPにも多くの種類があるためソフトによって違いはありますが、私のような高齢でもASPは使いこなせますよ。
板橋氏:
75歳まではできるかなと思います。
もちろん相手次第で身を退くことも必要ですが、長くできるように業務以外にも普段から歩いて体力をつけてフットワークを良くしておくなどは意識していますね。
まとめ
今回は最後のパートとして、国土交通省の河川事業所での工事内容や労働環境、発注者支援業務は60代の高齢でもできるかについて解説しました。
発注者支援業務の働き方が気になる人はぜひ参考にしてみてください。
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