首都高での工事監督業務の特徴は?担当業務やNEXCOでの仕事の違いを解説【前編】
発注者支援業務では首都高(首都高速道路)での業務も担当することがあります。
今回は前編として、首都高での工事監督業務の特徴について、担当業務の内容やNEXCOとの仕事の違いに詳しく解説します。
- 【前編】首都高速道路株式会社の担当業務とは
- 【前編】首都高の工事監督業務でのNEXCOとの違い
- 【後編】首都高の発注者支援業務の市場規模
- 【後編】首都高の仕事に就くのが難しい理由
発注者支援業務で働くなら必ず知っておくべき内容ですので、ぜひご覧ください。
首都高速道路株式会社の担当業務とは
首都高は、1955年に「首都高速道路公団」が設立されたのち、現在は民営化された「首都高速道路株式会社」にて都心部の高速道路の運営管理を担当しています。
首都高速道路株式会社では、首都高(首都高速道路)エリア内の道路建設・保守・メンテナンスを行っています。
首都高速道路株式会社の担当エリアは、東京を中心にした「環状線」がメインとなっており、北はさいたま新都心・与野のあたり、南は横浜の横須賀の辺りとなっています。
なお、道路公団が民営化された理由や流れなどを詳しく知りたい方向けに以下の動画で詳しく解説しています。
首都高の工事監督業務は、NEXCOと異なって高架橋の工事が多い
首都高で工事監督業務などの業務は、高架橋の工事に関わることが多いです。
以下は首都高速道路株式会社の「構造別道路延長」という「高速道路を建設する際にどんな構造が多いか」を示した図となります。
首都高は低い道路を走っていることはほとんどなく、高い橋脚にかかった橋の上を走っていることが多いと思います。
一方で、NEXCOなどはトンネル高架橋が少なく、切土・盛土をしながら進める土木が大半を占め、田んぼなどの平地の工事が多いです。
- 土工:平地や田んぼの工事
- トンネル:穴を掘る工事
- 高架橋:橋をかける仕事
このように同じ高速道路でも道路の種類が全く異なるという大きな違いがあります。
首都高の工事監督支援業務は、大手ゼネコンとのやりとり・高度な技術が必要になる
切土・盛土をして建設するNEXCOと橋を多く建設する首都高では、技術面では首都高の方が高度な技術・知識が必要になります。
例えば、NEXCOの「関越自動車道」であれば人も車も少ない道に道路を建設しますが、首都高は都心を工事するために高度な技術を要する橋が多く、制約も多くなってきます。
そのため、工事金額も首都高の工事の方が高く、スーパーゼネコンが受注することが大半となっており、NEXCOとは桁が1つ違うことが多いです。
国土交通省の工事であれば売り上げが数億~10億ほどの会社が受注することもありますが、首都高ではこのような企業はほぼありません。
つまり、首都高で工事監督支援業務をする場合は、スーパーゼネコンとのやりとりがメインになり、土工よりも高度が技術が必要になります。
まとめ
今回は前編として、首都高での工事監督業務の特徴について、担当業務の内容やNEXCOとの仕事の違いを詳しく解説しました。
発注者支援業務では首都高での業務も担当することがあり、NEXCOなどのほかの発注先での仕事とも特徴が大きく異なっています。
この記事の続きとして以下の記事で、首都高の発注者支援業務のそのほかの特徴や首都高の仕事に就くのが難しい理由について解説します。
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この記事の内容は以下の動画で解説しています。
理解を深めたい方はこちらの動画もご覧ください。