募集情報だけで判断は危険?発注者支援業務にエントリーするときの注意点
この記事は以下の記事の続きです。
前の記事を読んでいない方は、こちらの記事もご覧ください。
発注者支援業務はやや特殊な業界であるため、転職する際は応募時から注意が必要です。
本記事では、発注者支援業務へ転職する人に向けて、応募・エントリー時の注意点を解説しています。
- 複数応募
- 資格の実務経験
- レスポンスのスピード
- 特定の案件だけで会社を選ぶこと
前記事では『2. 資格の実務経験』まで解説しましたので、今回は『3. レスポンスのスピード 』から説明します!
エントリー時の注意点3: レスポンスのスピード
発注者支援業務の会社へ応募する際は、レスポンスのスピードに配慮すべきです。
なぜなら、そのスピード感をもって、会社側は求職者が信頼できる人かを注意深く見ているからです。
発注者支援業務は、採用こそ会社で行うものの、実際に働く場所は同会社ではありません。
勤務先は国土交通省や農林水産省、都道府県といった役所や、NEXCOのような公共工事を扱う会社になります。
また、業務においては単独で行動しなくてはならない場面もあります。
つまり会社側は求職者が先方の事務所できちんと働ける、信頼に値する人かどうか、自主性を担保できる人かどうかを重要視しているのです。
応募の段階で電話になかなか出ない、メールの返信が1~2日空くなどレスポンスが遅ければ、会社側は不安に感じるでしょう。
採用後、自社の中で働くのならまだ指導・管理ができますが、発注者支援業務はそうではないため、信頼度がより重要な選考指針となります。
したがって、応募関連のやり取りをする場合はレスポンスのスピード感に注意しましょう。
特に在職しながら転職活動を行う場合は、以下のような対策を講じるべきです。
- 連絡の取れない日時があれば事前に伝える
- 電話に出られないときはメールを1本入れる
たとえ連絡がすぐ返せなくても、会社側に不安感を与えなければ問題はありません。
エントリー時の注意点4: 特定の案件だけで会社を選ぶこと
求人を探す際、特定の案件のみに惹かれて会社へエントリーするのは要注意です。
発注者支援業務の仕事は、会社が業務を落札できるかどうかにかかっており、その仕事が翌年以降も続く保証はないからです。
一方で会社側は人員の穴埋めをすべく、採用に必死になっているというケースもあります。
たとえば国土交通省の場合、2月頃には入札の結果がわかるため、2月~4月直前までは人員調整が最も佳境に入る時期です。
- 入札公告…12月下旬~1月中旬
- 資料受付期間…12月下旬~1月下旬
- 入札・改札…2月中旬~下旬
- 落札者の決定…2月下旬~3月中旬(3月末ギリギリになることもある)
- 業務スタート…4月1日
このとき、会社側が人員3名分の業務を落札したものの、1人だけ人が埋まらないケースが発生したとしましょう。
会社にとっては次回以降の入札にも関わる非常事態です。
なんとか応募者の中から採用、配属をしようと考えます。
そこで必要人員を確保するために、応募者の希望エリアの仕事があるということを猛アピールする場合があるということです。
特に近年は人材不足の問題があるため、応募者に有利な条件を前面に出してくる会社は一定数あるでしょう。
転職エージェントを利用する場合においても、発注者支援業務がの業界を熟知していないエージェントは多くありますので、注意が必要です。
もし自身の希望に沿うような案件を目にしたときは、それだけでエントリーを決めるのではなく、次のようなことを会社側に確認しましょう。
- 現在落札予定の仕事が取れなかった場合はどうなるのか
- 翌年以降の仕事はどうなるのか
- 落札エリアはどの地域が多いのか
- 単身赴任の可能性はあるのか
- 自身の希望の職種であるか
業務を落札できるかどうかは、会社が頑張ったからどうにかなるものではありません。
よって、予想外の展開になる可能性が常につきまとうことを念頭に入れ、応募に進むようにしましょう。
発注者支援業務の初心者にオススメしたいこと
発注者支援業務がそもそも初めての方は、業界や仕事のイメージが湧きづらい部分があると思います。
そのような場合は、弊社の『発注者支援業務チャンネル』などを通じて、発注者支援業務の仕組みや業界のことをあらかじめ理解してから転職活動をされることをオススメします。
会社とのミスマッチを避けたい場合や、転職に関する相談をしたい場合は、弊社の転職支援サービスも併せてご利用ください。
まとめ
今回は、発注者支援業務の求人に応募する際の注意点をテーマに、会社と連絡を取り合う上で気を付けたいことや、求人を探す際のポイントを解説しました。
- 複数応募
- 資格の実務経験
- レスポンスのスピード
- 特定の案件だけで会社を選ぶこと
本記事のポイントは次の通りです。
- 発注者支援業務の会社と連絡をする際はレスポンスのスピードを重視する
- 会社側はやり取りを通じて、求職者が役所できちんと働ける人かをチェックしている
- 発注者支援業務の採用で重視されるのは信頼度と自主性
- 魅力的な案件があっても、それだけで応募するのは控えよう
発注者支援業務の転職活動は、業界や仕事の特性上、通常の会社にエントリーする場合とは事情が異なることがわかりました。
発注者支援業務に関する不明点が多い場合は、まず動画などでおおまかなイメージを掴んでから、転職活動に臨むようにしましょう。
皆さんが良い会社と巡り合うための参考となれば幸いです。
この記事の内容は以下の動画で解説しています。
理解を深めたい方はこちらの動画もご覧ください。